竹中平蔵のベーシックインカムがヤバイ
解釈の違いだと言われればそれまでだが、平蔵の唱える所得制限付きベーシックインカム制度はなんだかヤバイんじゃないか、という事で解説していきます。
ベーシックインカムとは他の収入源は考慮されないこと、世帯ではなく個人に支給すること、仕事の成果や労働意欲を問わないこと、これらを原則とするべきであるとダニエル・ダヴェントスは主張している。
また、公平無差別な定期配給で最低限の生活保障をすることで、今までの年金や生活保護・雇用保険は大幅縮小もしくは廃止するといった政策構想だ。
他の記事でもベーシックインカムに触れているので、興味があれば見て欲しい。
新自由主義者からの積極的BI推進論には、ベーシック・インカムを導入するかわりに、生活保護・最低賃金・社会保障制度を消滅させ、福祉政策や労働法制を「廃止」しようという意図が根底に流れている
平蔵の考えはまさにこれであるが、タチが悪いのは「所得制限付き」という点だ。
極端に解釈すると、年金や生活保護を廃止するかわりに毎月7万配るからどうにかしろよ。
って事になってしまうのだが、これで収入が上がれば後でその分は返金という条件まであると、受給する人にもよるが単純に質が悪くなった生活保護、もしくは劣化年金である。
結局の所、年金や生活保護費などを縮小する目的ばかりが先行しすぎているのだ。
これをベーシックインカムと言うには流石にお粗末すぎる。
逆にこの政策構想がベーシックインカムだと銘打つ事で、知識の無い国民へ「ベーシックインカムは糞だ」と洗脳しようとしているのではないかと疑ってしまう。
マイナンバーと口座を紐つけて所得を把握しようとしている辺りも、国の利益しか考えていない様に感じてしまう一因だ。
筆者は、国策とは国民の為にあるべきであって、国や官僚が自身の利益を追求するべきではないと考えている。
法改正や税率変更で国民から利益を差し引いているのに、それを国民に再配分するでもなく、拠出を減らし利を得ようなどと考えたら本当に”ただの泥棒”である。
税金泥棒、などと公務員を揶揄する輩は思慮の足りない人だと思うが、もし平蔵式インカムが導入されるような事があれば、国はまさに税金泥棒と成り下がってしまうことだろう。
本来ベーシックインカム構想が導入されれば面白い未来が想像できるのだが、平蔵の性でベーシックインカムへ悪感情を抱いてしまう人が出てくることを考えると、なんだか悲しくなってしまう。