EpicGamesをMicrosoftが支持表明
ゲーム業界・アプリ業界で話題となっている「フォートナイトの削除&告訴」
FacebookやSpotifyがEpic Gamesを支持している動きがあるが、さらに大物がEpicGames側に支持表明された。
同月23日、米Microsoftが「Appleの措置に対して重大な懸念を抱いている」として、連邦裁判所に文書を提出したとのこと。
Windows・マインクラフト・フライトシュミレーター等を有する超大御所、IT界の重鎮企業がEpic Games支持を公式に表明した形。
フォートナイト戦争のこれまでの流れ
1.Epic GamesがApp Storeのアプリ内課金システムに物申すため、App Storeを迂回する決済方法を導入することで「故意に」規約違反を実行。
3.それを予測して事前に準備をすすめていたEpic Gamesが即座にAppleを独占禁止法違反で提訴。
4.Apple「28日までにEpicのすべての開発者アカウントを停止し、iOSおよびMac開発ツールから遮断する」と通知 。これにより『フォートナイト』に限らず、ゲーム開発に用いられるエンジン「Unreal Engine」にまで影響が懸念されるようになる。
Microsoftにも大きく影響を及ぼす点は、
Appleが『フォートナイト』だけでなくEpic Gamesのゲームエンジン“Unreal Engine”を含む、すべての開発者アカウントを停止するとした点。
こうなってしまうと、この開発エンジンを使用しているすべてのサードパーティが手痛い影響を受けることとなる。
MicrosoftもUnreal Engineとライセンス契約しており、
人気レーシングゲームの”Forza Street”もまたUnreal Engineを通じて誕生した。
「AppleがUnreal Engineを排除することはゲーム業界のエコシステム全体に深刻な影響をもたらす」と主張。
Apple側は「Epic Gamesはすべて承知の上だったんでしょう」と、報復措置の撤回は断固拒否する姿勢。
多くの企業を巻き込んだ闘争へと発展してきた今回の事件。
元々AppStore・GooglePlayの手数料が高すぎと不満を抱えている開発者が多かったので、起こるべくして起きたとも言えるだろう。
独占禁止法に抵触するかは何とも言えない所だが、Apple・Google共にフォートナイトを失うのは痛手だろうし、EpicにしてもAppStore・GooglePlayにソフトを置けないのは大きな損失だろう。
ゲーム開発には多大な費用と労力が掛かる、手数料が減ればそれだけ開発費が増え良いゲームが生まれる環境が出来ると考えると、プレイヤー側である筆者としてはEpicGamesを支持したい気持ちが溢れてくる。
どちら側にも言いたいことだが、お金だろうが権威だろうがなんでも良いが、良いゲームやアプリを提供することを忘れないで欲しい。
ユーザーライクな運営を期待しつつ、この裁判の今後を注意深く見守ることにしよう。