ひろし店長のススメ

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山口達也の飲酒運転、異例のガサ入れは警察の見せしめ行為か

f:id:hiroshi-tentyo:20200929151037j:plain飲酒運転では異例の家宅捜索に踏み切った警察。

なぜ飲酒運転でガサ入れすることになったのかは、時期が関係しているのではないかと考えられる。

 

そう9/21~30日は「秋の交通安全運動」の真っ最中だったのだ。

期間中は全国的に交通違反の取締が厳しくなる事は、車やバイクを運転する者であれば感じたこと位はあるだろう。

もっとも、取り締まられてから「交通安全キャンペーン中だったのか・・・」と気づく場合が殆どではあるが(笑)

 

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警察が独自にやっているのかと思っていたが、意外にも内閣府からの指示であることには少々驚いた。

こうなってくると、余計に警察としては躍起になって取締を行うのも頷ける。

 

また警察が躍起になっている理由は、山口達也氏の供述が変えたことにも原因があると思われる。

飲酒は自宅で行っていた事もあり、どれだけ飲酒したのかが客観的に分かりづらい状況であり、本人の自覚や証言が一番の証拠となるのだが、

当初は「酒が残っている自覚はあったが、事故さえ起こさなければ大丈夫だと思った」という趣旨の供述だったが、検察側の調べには「体に酒が残っているとは思わなかった」と供述を変えたのだ。

 

酒を飲んだことや取締時に飲酒反応が出たことは事実なので、大した差は無いように感じるが、実はこの”自覚”が無かった事になると大きな変化が出てくるそうだ。

 

道路交通法で飲酒運転は「故意犯

飲酒やアルコール反応が事実であっても、故意でなければ無罪の可能性が残るという話なのだ。

 

居酒屋などで飲酒していれば、伝票や客の証言などで「いつ、どの位飲んだのか」といった証拠も出るが、今回のように自宅での飲酒であれば、”本当に酒が抜けていたという意識になる程度の状況”だった可能性も問われる事になるのだろう。

 

そうなれば、無罪放免となる可能性も十分に出てくるのだが、警察側としてはメンツが丸つぶれだ。

秋の交通安全運動期間中に、警察関係者の車と接触事故を起こして逮捕した芸能人である山口氏が無罪となってしまう自体は何としてでも阻止したい案件であろう。

 

本来であれば有名人を飲酒運転で逮捕となれば、秋の交通安全運動の良い宣伝となったであろう本件も、この状況は許容できる物ではないだろう。

なんとしてでも有罪にしたい警察が数少ない証拠を手に入れるため、異例のガサ入れを行ったといった流れも納得が出来る。

 

飲酒運転は危険度が高い違法行為だがしかし、交通安全キャンペーンや警察のメンツなどに拘り過ぎて、本来下されるべき正当な処罰・判決が成されないかもしれないと思うと、やはり違和感の残る事件だと感じる。

 

交通安全も大事ではあるが、くだらない見栄の為に”見せしめ”の様な捜査だけはしないで欲しい所だ。