実は、転売を厳しく規制出来ない理由
PS5がフリマアプリやオークションなどで高額転売されている事が問題となっていますが、未だ収束していません。
対策として「定価以上の転売を阻止するべき!」といった意見もありますが、実はPS5に「定価」は存在しません。
あくまでPS5に設定されている金額は「メーカー小売希望価格」であり、必ずその値段で売ることを指している訳ではないのです。
「定価」とは、漢字の意味する通り「定められた価格」であって、販売店が上げても下げてもダメです。
そして定価販売が許されるのは、書籍や新聞など一部の商品のみです。
市場は自由競争であり、高く売ろうが安く売ろうが自由だということです。
意図的に価格を高騰させようとする昨今の”転売”には、確かに意図的な価格操作であり、問題はあると思いますが、一方で需要が高い商品は高価で売る事は、自由競争の市場において、正しい競争の結果だとも言えるのです。
これらの市場の動きをメーカーなどが邪魔をした場合、独占禁止法に抵触していると見なされてしまう可能性があり、対策をしようにも思うように出来ないというのが実態です。
SIEが転売に対して「意見表明」をしたことは異例ではありますが、これは相手が販売店ではなく、フリマやオークションサイトだった事が要因かもしれません。
どちらにせよ、希望価格以上の値段で取引されても強く抗議や圧力がかけられないので、それ以外の方法で転売を防止するしかないでしょう。
現実的に対策するのであれば、転売屋が買っても買いきれない位の商品供給をしてしまうのが手っ取り早いのですが、その場合商品が増えすぎて市場価格が下落する可能性を考慮すると、なかなかバランスが難しい所なのかも知れません。
それでも需要があるうちに売りつくしてしまえば良いとは思います。
結論として、転売屋は価格を吊り上げるクソ野郎共だが、自由市場として見た場合至って普通の商売である。