ひろし店長のススメ

ほんの少しでもいい、誰かの役に立つブログを

日本酒が84万円!?まるで高級ワインの様相に

f:id:hiroshi-tentyo:20201111043940j:plain

香港オークションサイトに出品されていた、23本限定の獺祭が最高84万円で落札された。

 

旭酒造が主催する山田錦生産農家を対象としたコンテスト「最高を超える山田錦プロジェクト2019」で優勝した米で造った23本のうち、6本(シリアルナンバー1、2、3、6、7、8)が出品されていた。

 

高級ワインでは100万円を超えることも珍しくは無いが、日本酒というジャンルでこれほどの高値をつけたのは快挙とも言えるだろう。

それだけ世界的に”日本酒”という物が高級品・嗜好品のひとつとして認められてきているという事だろう。

 

酒造メーカーに限らず、その販売先である酒屋や居酒屋でも、昨今では薄利多売や値下げ競争が繰り広げられているが、こうした高級品として磨き上げて行く働きというのも、商品開発の上でもビジネスとしても大事であると感じる一件だ。

 

新型ウィルスの影響で、様々な業種に不況の波が押し寄せている。

またその影響を大きく受けているのが、飲食店や居酒屋などの酒類売店なのは御存知の通りだろう。

 

その波を受けて、真っ先に閉店を余儀なくされたのは、薄利多売の安物売りのチェーン店だ。

生産効率を上げるのも、商売上正攻法とも言えるが、それを突き詰めた結果が閉店では考えさせられるのも皮肉かも知れない。

しかしウィルスの影響前から、いきなりステーキの不振や、少し古いがワタミの不振など、こうした薄利多売形式の商売には限界が来ていた一面もある。

 

安さを追求すると、その競争下で客は質より値段で店を選ぶこととなり、結果として1円でも安い店の勝利となるのだが、それでは競争がある状態ではひたすらに価格競争をし続け、価格を下げ続けるしかない。

経営や経理に携わった人ならわかると思うが、これではジリ貧だ。

 

さらに言えば、競争が出来ている内は良いが、こうしたコロナ時代で客の総数が激減してしまえば、その破綻は極限化する。

 

逆に高級志向の販売戦略であれば、客数こそ少なくとも、少しの数さえ売れれば利益がでるので、不況に強いとも言えるかも知れない。

極端な高級品はともかく、質を上げ顧客の満足度や幸福度を上げる努力をすることこそが、経済の発展に繋がるのではないだろうか?

 

値段を下げる事でも満足すると言うのは早計であるし、質を上げるという所に本当の意味での競争が生まれると思う。

 

筆者は小さな飲食店を経営しているので、余計に思うのかも知れないが、価格競争で大手資本には勝てない。

小規模事業者としては、質の向上や独自性で勝負するしか選択肢が無いと言うのも実状だ。笑