感情は邪魔だが、役に立つ
生活、人間関係、ビジネス、あらゆる場面で感情的になることは、時に不利益をもたらしますが、うまく使いこなす事で物事を有利に進めたりすることも可能な役立つモノでもあります。
今回は、感情的になる事の利益・不利益を掘り下げて見ていきましょう。
感情的になると判断が鈍る
感情的になると人は判断を誤る事があります。
特に判断が鈍るのは、怒りや憎しみ・悲しみなどといった”強い感情”です。
強い怒りなどの感情に支配されて行動すると、思慮の足りない行動となってしまいます。
例としては最近問題となっているあおり運転などは、相手の運転や普段の生活に不満などがあり怒りに任せて運転した結果、危険な運転に繋がり事故や事件の原因となります。
他にも射幸心に煽られてパチンコで何万円も使ってしまった、なんて人もいると思いますが、どちらにしても感情的になり判断が鈍ってしまい、普段ではしないようなミスや迂闊な行動をしてしまう経験は誰しも一度はあるでしょう。
筆者も常々感情のない人間になりたいと思いつつも、感情や情緒を大事にしたいと思う相反する思考に悩まされ続けています。
感情的な人間は嫌われる
強い感情で判断が鈍ると先程書きましたが、それにより他者から嫌われる事もあります。
感情的な人間、言い換えれば感情的に行動する人間となりますが、そういった人達は理性的な行動や言動が少なくなりがちで感情的に動くため、周りの人たちは振り回されて疲れてしまう事でしょう。
酷いパターンだと、DVなどの暴力行為でしょう。
暴力にはしる人は、主に強い怒りの感情に支配されていますので、その感情のまま行動した結果が物に当たる・他者への暴力などの行為として反映されます。
当然ですがこういった暴力的な人を好意的に見る人はいないでしょう、居るとすればボクシングやプロレスといった”格闘ショー”などに限られると思います。
殴られるのが好きといった特殊な性癖の人はここでは除外させてください(笑)
良い感情は人を動かす
悪い感情は悪い行動を引き起こしますが、良い感情は良い行動を起こします。
論理的で冷静に物事を進めるのが好きな筆者ではありますが、他者に親身になれる慈愛の気持ちが強い人や、楽しむのも楽しませるのも好きな人に一種の憧れや尊敬を持っています。
こうした人達もある意味で感情的ですが、ここでは区別するために”情緒的”としておきましょう、
こういった良い感情・情緒的な人達は他者の心を動かし、特にそれに優れた者は所謂”カリスマ”と呼ばれる存在と言えるでしょう。
人を感情的にさせる
人を動かす要素として一番に思い浮かぶのはお金だと思いますが、一番頼りになる動機は感動です。
情緒的な人は、人の感情を動かしたり感動させたりするのに長けていますので、喜怒哀楽のどの感情であれ、人の心を動かす事の出来る人は魅力的ではないでしょうか。
怒りや悲しみといった負の感情は動かさない方が得策かも知れませんが、プラスの感情を動かす事が出来れば、その事自体がその人の魅力の一部となるでしょう。
人を感情的にさせる・感動させるには、自身の感情も豊かである必要があります。
それも悪い感情ではなく、良い感情を。
それには沢山の物事や人や出来事、作品などから感動し・体験することによってしか磨くことが出来ない感性です。
人を感動させたかったら、まず自分が色々な感動をしていなければ難しいと思います。
もし人の心を動かすような事がしたいのであれば、色々な感動や感情を探してみると良いかも知れません。