ひろし店長のススメ

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会社が大卒を取りたがる本当の理由

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 就職や転職をしようとした経験は殆どの人にあるのではないでしょうか。

その際に条件として一番多く設定されているのが”学歴”です。

 

高卒以上

短大卒以上

大卒以上

 

こんな募集はざらにありますが、学歴が高いほど優秀な人材と言えるのでしょうか?

高学歴で優秀な人材を、と考えている企業も少なからずあるとは思いますが、経営者側からするとこれは正解であり不正解で、実はもっと違う事を考えて大卒を採用することを考えています。

 

大卒による能力

まずは優秀な人材として大卒を採用する場合、どのような能力を求められているのでしょう?

高卒・大卒以上でしか取れない資格なども存在しますので、後々社員をアップグレードさせる為には必要な資格として”大卒”は価値はあります。

 

その様な場合においては大卒というのは武器となりますが、しかしながら多くの企業では、大卒でしか取れない様な資格を必要とする仕事はあまりないでしょう。

そもそもそんな高度な資格が必要であれば、最初からその資格を持った人材を確保しようとするのが道理です。

 

大卒でしか取れない資格は、医師・薬剤師・宇宙飛行士などです。

現実的に大卒でないと厳しい職業としては、弁護士・検事・裁判官、大学教授・大企業総合職あたりでしょうか。

この様な資格が一般企業にとってなんのメリットがあるというのでしょうか?

 

また、多くの人が就職して思う事は、高校や大学の勉強・知識が社会人になって役に立ったと感じていません。

実際は役に立っている事もあるのですが、多くの仕事においては読み書きと一般常識さえあれば大抵の事はこなせます。

 

それでも高卒・大卒以上の求人が多いのはなぜなのでしょう。

 

学歴=優秀という幻想

中卒の人間が無能なのでしょうか?

 

まったくそんな事はありません、もちろん無能な中卒もいれば有能な中卒もいます。

そしてそれは、大卒の人たちにも同じことが言えてしまいます。

 

優秀さを数値化するのは難しい所ですが、稼いでるお金だけで判断するのであれば大卒よりも稼いでる中卒はたくさんいます、もちろんその逆も然りです。

 

では収入さえ高ければ優秀なのか。

と言われると、それも厳密にはそうとは言い切れないのも事実です。

世の中には収入が少なくても、社会にとって必要不可欠な職業が多く存在します。

介護などの社会福祉関係、警察官・消防隊員や自衛官など、数えだしたらキリがありませんが、こういった職業の人たちにも低学歴・高学歴が存在し、学歴関係なく優秀な人たちが大勢います。

 

どうでしょう、段々と高学歴が優秀かどうか分からなくなってきませんか?

 

結局の所、高学歴というのは”効率よく勉強ができる”能力が人間ではあるものの、社会生活をする上で優秀かどうかはまた別の問題だと言うことです。

 

またこの高学歴=優秀という幻想を利用している企業としては、パチンコ屋などが顕著でしょう。

 

彼らは、玉を運んだり交換する人材を、高収入を謳い大卒者を募集してます。

正直筆者も働いた事があるのでわかりますが、学歴など何も役に立たない商売なのにも関わらず、最近では社員の採用基準に大卒以上を設定しているパチンコ店が多いのです。

これはパチンコ屋=低学歴や流れ者が働いているといったイメージを払拭するため、高学歴を積極的に採用しているといった側面があります。 

 

低学歴は反社会的、高学歴は社会的

少し極端ではありますが、低学歴は反社会的・高学歴は社会的な行動や思考をもつ傾向があります。

 

家庭の事情などで止む無く進学を諦めた人なども居ますが、あくまでもそういった傾向があるという事実として受け止めてください。

 

たとえば中卒といったらどんな人を思い浮かべるでしょうか?

不良

勉強が出来ない

いじめられた子

こういった経験がある人が、社会やルールに対して疑問や不満を持つのは自然な事でしょう。

 

反社会的といったのは暴力団・ヤクザなどといった集団のことではなく、社会に対して疑問や不満がある思考の事を指しますので、誤解しないようお願いします。

 

一方の高学歴者の多くは、順調に進学し社会や一般的な常識やルールに深く疑問や不満を持たずに生活しています。

他人が決めたルールや常識に従う高学歴者は、実に”社会的・模範的な人材”と言えるでしょう。

言い方を変えれば、逸脱した行為をとったことが無い人間、その経験がない為に逸脱した行為を取れない人材とも言えますね。

 

会社・企業は従順な奴隷が欲しい

会社が大卒を取りたがる本当の理由として記事にしていますが、ここまで読んだ人はもうおわかりでしょう。

会社・企業にとって扱いやすいのは、会社のルール・コンプライアンスを守り、疑問や不満を持たず働く人間です。

 

仮にあなたの功績で事業利益が10億円あったとしても、出世と50万円の給料で満足してくれる存在であれば”会社にとって優秀”な人材となります。

ここまで極端な話にすると流石に疑問を持つ人もいるでしょうが、要するにそういう事が言いたいのです。

 

あえて悪い言い方をするのであれば、会社というのは「社員の利益をかすめ取っている」のです。

それを「会社とはそういうもの」「ルールだから」と納得してくれる人材は、経営者にとってとても扱いやすい存在だと思いませんか?

 

一見順風満帆に青春時代を謳歌し、社会や不条理なルールにも従い、中学・高校・大学と進学するような従順な人間を採用するのは合理的な採用方法です。