夢のマイホーム購入は浪費
多くの人が欲しがる夢のマイホーム、
一軒家を購入したいと考える人は少なくありません。
様々な住宅ローンプランが登場している昨今、頭金無しでも購入が可能となってきているので「毎月家賃代程度の支払いで済むならば」と、昔に比べると敷居が低くなってきているのも事実です。
家賃を払い続けるくらいなら、資産として残る家を購入しようと「投資」感覚で購入を決める人も少なくありませんが
それは間違いです
家の購入は投資ではない
まず消費・浪費・投資の概念からおさらいです。
- 消費:日々生活していく上で欠かせないモノの購入や使用料。家賃、食費、交通通信費、水道光熱費など。
- 浪費:必要以上の贅沢や、無駄な出費。1度も使わなかった衝動買い品代、馬券代など賭け事の支出など。
- 投資:後々リターンが見込まれる投資費用。株式投資や貯蓄、スキルアップのためのセミナー費、書籍費など。
家賃というのは必要不可欠な衣食住の一部なので消費ですが、それが家の購入となると必要以上の贅沢に当てはまり浪費となってしまいます。
資産が残るから住宅購入は投資だ!
なんて思われる方もまだいるはずですが、投資というのは”後々リターン(利益)が見込まれる投資費用”の事です。
購入しようとしている不動産物件はあなたに利益をもたらしますか?
もたらすとしたら具体的な利益は何円ですか?
最終的に売却した際の金額と年間で得られる合計金額は?
このあたりの損益をきちんと考えてみると、本当に投資なのかどうかが解るかと思います。
長期の住宅ローンを組んでまで購入する場合、既に収入と見合っていない買い物・必要以上の贅沢品と判断できるので、そのパターンだと”浪費”に当てはまるのではないでしょうか。
一生”持ち家に支配される”生活が気にならない、どんなに苦労しても家がほしい、ミアホームの為に一生を捧げる、そんな人は迷わずに購入しても止めるつもりはありません。
ですが迷っている状態でしたらこの記事を読んで、メリットとデメリットを把握してから判断しても遅くないと思います。
マイホームは資産ではなく負債
残念なことに、多くの人々にとってマイホームは資産ではなく負債となってしまいます。
最終的にローンを完済すると資産として若干の価値は残りますが、その価値は購入費用よりも大きく下回ったものと成り下がっている事でしょう。
仮に2000万円で購入した住宅が、ローン完済の30年後にいくらの価値が残っているか考えてください
家は維持には、固定資産税・修繕費、マンションであれば月々の共栄費がかかる事も忘れずに。
そもそも住宅ローンを組んだ場合、金利としてかなりの金額を取られる事も負債となる原因です。
一例ですが、住宅ローンを35年返済で3000万円借りると、
その間の利息は675万円(総返済額は3675万円/金利1.2%の場合)
言い換えればあなたの3000万円というお金が、35年ローンを組んだ時点で既に2325万円に目減りしてしまうという事です。
マイホームは自由とチャンスを失う
それでも
家賃代程度の支払いならば~
家賃を払い続ける事を考えたら~
少しでも残ると考えたら~
ここまで言ってもまだこんな風に考える人もいると思います。
実際の数字として一例として考えてみましょう。
家賃:8万円x12ヶ月x30年=2880万円
一見金額だけなら2000~3000万円のマイホームを購入した方が良い様に見えます。
しかし家には問題が多くあります。
移動出来ない
売ろうと思っても中々売れない
売れたとしても金額は購入額より目減り
貸そうと思っても借り手がいない
維持費はかかり続ける
火事や自然災害などで失うリスク
近隣住民とソリが合わない場合もある
これらの問題は人生で大きな足かせとなってしまいます。
あなたに何かビジネスチャンスがあったとしても、これらの制約により行動することが出来なくなる可能性があります。
何か良いアイデアを思いつき商売を始めようとしても、マイホームのせいで拠点を移せない・投資出来ない状態になる可能性も高いです。
返済中は金融機関から当然負債額○○○○万円とみなされるので、事業費などを借りようにも難しくなるでしょう、家を抵当にいれれば済みますが、その場合リスクがさらに高まるかも。
会社員が転勤になった場合なども単身赴任を余儀なくされる上に、別途家賃がかかる事になります。
だからと言って転勤を断れば出世にも響くことになりかねません。
長期ローンでのマイホーム購入は、長期間それに縛られる事になり
結果として自由とチャンスを失う事となってしまうでしょう。
家を買う前に資産を買え
30年以上の長期ローンを考える人にとって、家賃というものはそれなりに支出として割合が大きいものでしょう。
そんな割合の大きい家賃を一括払いで、しかも金利のかかるローンで払うなど自分で自分の首を締めているようなものです。
家を購入する理想の条件としては
一括払いで購入
低金利短期ローン(5年前後)
返済以上の不労所得がある
ざっくり言ってしまえばこの3つでしょう。
こういう状態であれば、苦しい思いをせずに好きな内装・外装・立地条件で夢のマイホームを購入することが出来るでしょう。
そんな事出来れば苦労はない・悩んでないと思うでしょう?
そこなんです。
身の丈にあった買い物をするために、収入を増やす。
そのためにお金を使い、資産や収入を増やしてくれるモノやコトを購入する正しい投資をしましょう。
お金を理解する
この記事を読んでいる多くの人達は恐らく会社員・従業員の方達だと思います。
それは、会社員・従業員の人たちは会社のお金や運営方針によって働いているので、お金を増やす為にお金を使うという事に馴染みがないので”お金”を正しく理解していません。
筆者としてはとても大事な事だと思うのですが、学校や家では教えてくれません、というより知らないのかも。
もしくはわざと教えないようにしているとすら感じます。
入門書的な内容ではありますが最後に、
お金に関する考え方を改められる、読みやすい書籍を紹介します。
ホリエモンの著書の方は割とカジュアルで読みやすく
内容としてもライトな感じです。
有名なベストセラー「金持ち父さん貧乏父さん」は、自身の働き方やお金に対する根本的な考え方を説いた本です。
難しそうに見えるかも知れませんが、二人のお父さんを持った著者の実話ストーリーを交えてあるので、面白おかしく読むことが出来ます。