「唐揚げは手抜き」手間が掛かっていれば良いという風潮はどうなの？
10日の「スッキリ」で、ある街頭インタビューの様子が放送された一般男性が、唐揚げは「手抜き料理」と発言してTwitter上で物議を醸した男性の画像も拡散され、誹謗中傷とも取れるツイートも確認された
「唐揚げは手抜き」スッキリの放送巡り物議 発言の一般男性への誹謗中傷も - ライブドアニュース
冷凍品やお惣菜、食べる側からすると手抜きかどうかと聞かれれば「手抜き」だと答える人は多いかもしれない。
ネットなどでは、唐揚げを作る大変さやお惣菜でも皿に盛り付ける手間が云々といった話題で盛り上がっていたようだ。
しかし、そもそも手抜きかどうかなんて何が問題なのだろうか？
仮にの話だが
手間暇かけて衣付けから作った「まずい手作り唐揚げ」
冷凍食品をチンしただけの「美味しい手抜き料理」
この二択だったらどちらが食べたいだろうか？
筆者としては後者の手抜き料理だが、人によっては愛情たっぷり手作り料理のほうが良いって人もいるだろう。
前者の場合、手作りかどうかよりも料理した相手との関係性の方が大事なことなのかもしれない。
調理師の立場から言うと、料理で大事なのは
味・見た目・栄養・バランスと健康
正直、手作りかどうかは重要ではないと思っている。
時短料理は賢いと評価されるのに、冷食や惣菜を食卓に並べるのは手抜きと言うのは些か冷静さにかける。
手抜きが悪とするならば、
食洗機で食器を洗うのは手抜きだから悪だ。
全自動洗濯機は手洗いしない手抜きだから悪だ。
車や電車も歩くことを怠けているので悪だ。
Amazonは買い物を手抜きしているから悪だ。
とにかく手間は省けば良いという事でも無いが、これらを手抜きとしてしまう風潮こそに問題があるように思う。
だが先にも書いたように、愛情を感じられる手作り料理が好きという気持も理解は出来るので「手抜き」という言葉の印象が悪かっただけで、手作り料理という事自体に魅力があることも事実ではあるのだ。
現代人は忙しい。
適度に手を抜くことも必要だ。
手抜きだろうが何だろうがどうでもいい。
言ったやつが悪いとか責めている方も大概だと認識すべきだろう。
