Ryzen9メモリーオーバークロックで性能アップ[自作PC]
メモリーのオーバークロック[OC]という言葉を聞いたことがあるだろうか
筆者も知ってはいたが手を出していない部分であった為
今回新しくRyzen9で自作PCを作るのでメモリOCをすることにした。
メモリーのオーバークロック[OC]とは
まずメモリOCについてだが、簡単に説明すると
メモリーの電圧・周波数を上げて速い動作をさせる
って所だ、Intel性のマザーボードでは上位グレードのチップセットが必要となるが、AMD Ryzenの場合上位のX570は勿論のこと下位グレードであるB550チップセットでもメモリーOCが可能である。
またメモリー自体もOC対応の物を選ぶ必要があるので、興味がある方は要注意だ。
参考までに今回購入したのはG.SkillのOCメモリ16x2の32GBだ、OCする事で発熱するのでヒートシンクが付いている事が特徴とも言える。
Ryzen9はメモリーの仕事が増える
Ryzen 7 3700X は 4 コア 8 スレッドとなるCCX を 2 つ載せた CCD が 1 つで済んでいたが、上位グレードのRyzen9 3900Xでは3 コア 6 スレッドの CCX を 2 つ搭載した CCD (Core Complex Die) が 2 つ搭載し12 コア 24 スレッドを実現した。
これにより CCD が 1 つから 2 つになることで、各 CCD からメモリを参照する為にメモリコントローラーの仕事が増えているので、よりメモリークロックの重要性が増したと言える。
メモリーをOCする必要があるのか
正直定格動作でいいと思っている(本末転倒)
OCすれば性能は確かに上がるが、メモリも高価になりやすいし設定も実に面倒だ、そこまでしてやっとトータルパフォーマンスが10%上がるか疑わしい上に定格外動作により、システムにダメージや障害が出てしまう可能性すらあるハイリスク・ローリターンな作業だ。
趣味や、少しでも効率を上げたいゲーマーやクリエイター向きなカスタマイズだと先に言っておくとする。
10%とは言っても、作業量や重たい処理が増えるほど性能アップによる恩恵が大きくなるのもまた事実だ。
OCの方法
マザーボード側の「XMP」という機能を使うことで、簡単にメモリーのオーバークロックが可能だ。
オーバークロックメモリーを購入してマザボに刺し、BIOSからXMPをポチッとすれば簡単にメモリークロックが高速化される。
ちなみにDDR4規格から、メモリークロックに理論上の上限は存在しなくなり、液体窒素で冷やして5000Mhzオーバーを達成した!なんて記録も海外にはある。
さっき設定が面倒だと言ってたじゃないか!とお怒りの声が聞こえてきそうだが、設定する事自体は簡単だが、実際に最適な数値を詰める部分が面倒なのだ。
Ryzen9 3900Xの最適クロックは3600Mhz
本来はメモリーのエラーチェックを行いながらクロック数や電圧を徐々に上げて行くのだが、様々な検証を行っているサイトが一杯あったのでそれらを総合するとRyzen9 3900Xの最適なメモリーOCは3600Mhzという解がでた。
これについて軽く説明すると、まずどこがボトルネックになっているか分からないが、大体3600Mhzあたりで性能アップが頭打ちになることが挙げられる。
SiSoftware Sandra 2016 – GB/s
https://chimolog.co/bto-ram-overclock-eff/#i
あるサイトからの引用データだが、これを見てもらえれば分かる通り
3000~3600MhzまでのOCのパフォーマン上昇率は目覚ましいものがあるが、ソレ以上のクロックになると上昇率が下がっている。
また、発熱やエラーの問題で3600Mhzあたりが現実的な数値と言えそうだ。
CPUが違えばまた違った数値になるだろうし、マザーボードやメモリーの質、その他の組み合わせによって最適なクロックは変わってくると思うが、これからメモリOCを試そうと思っている人は一つの目安として考えて欲しい。
ついでにツールも紹介しておきます
現在の環境を入力すると複雑なOC設定の数値をだいたいで当たりをつけてくれる